~口腔機能の探求~ 言語聴覚士 奥住啓祐

20歳で口蓋化構音が見つかり試行錯誤しながら克服。口腔外からの舌調整法やS-R touchを通して口腔顔面の持つ可能性を探求してます。 特技は瞬間発音調整、楽器演奏時の舌の動きの瞬間調整。

私のボディイメージ

言語聴覚士の奥住啓祐です。

先日は動作分析の研修会に参加してきました。

 

今回、分析する動作は「歩行」

 

まずは歩いている姿をみて自分なりに分析してみることに。

 

この時点で結構苦戦しました。

 

何に苦戦したかというと

「捉えた現象を文字にする」ということ。

 

視覚、聴覚から入ってきた情報を

細かく要素に分け、どこは出来て、何が難しいのかを把握し

その場で文字にしていきます。

 

摂食嚥下障害に置き換えると

先行期、口腔期、咽頭期、食道期の

それぞれどの要素に問題があるのかなど瞬時に考えていくと思いますが、

 

今回は歩行

摂食嚥下障害のように効率良く評価するのは難しいので

安静時、歩行時の筋骨格の特徴や歩行時の音などを頑張って記録

(何往復も歩いて頂き助かりました)

そして全身の触診や質問していきながら原因を分析していきます。

 

評価の際の、目の使いわけ、環境と体の関係など

多くの学びがあったのですが

今回改めて大事だなと思ったのは

 

「自分自身の体の状態を定期的に知る」

ということ。

 

私自身、今回歩行を評価して頂き

右下肢がぶん回しの様な歩行をしており

 

評価をしていくと肩甲帯の不安定さと肝臓が影響してそうとの仮説がたち

実際に介入してもらいました。

 

すると、みごとに呼吸がしやすくなり

歩行時のぶん回しはなくなりました。

 

介入前は右下肢の方が長く感じていましたが

介入後は誤っていたボディイメージも改善。

 

結果として私自身が相手の方にアプローチを行うときの

下半身の安定性が良くなり

手の余計な緊張がより抜けたのを体験できました。

 

STセミナー受講生が

セミナー受講以前に苦労していたことの多くに

「頸部周囲の硬い筋緊張の調整が難しい」ことがあります。

 

頸部に直接ストレッチをかけるという

アプローチする場所の問題だけでなく

 

頸部の筋緊張を調整する際、

セラピスト自身の手に過剰な力が入っていると

相手の頸部の筋緊張を緩めるどころか、

過剰に緊張が入ってしまうことがあるため注意が必要です。

 

 

私自信

自分の体をしっかり整え、

その際の体の変化を

自分自身でしっかり感じ取れるように

感覚を研ぎ澄ましていきたい。

 

 

 

 

 

 

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今年も全国で
言語聴覚士のためのSTセミナーを今年も開催予定です。
5年目の今年はどのような内容になるでしょう

 


 
(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルス
 
過去開催したセミナー
・STセミナー(呼吸発声編、摂食嚥下編、セラピストの体作り、頭蓋)
社会福祉法人の職員むけセミナー(摂食嚥下、失語症
・訪問STについて
・疾病予防について
・自律神経の見える化の意義
・自律神経調整法について
パーキンソン病と摂食嚥下障害
 
 

膜と軸のゆらぎ

言語聴覚士の奥住啓祐です。

0.2mmの世界という事で皮膚について書きましたが

今回も学んだことからシェア

 

前回参加した勉強会

個人的に一番興味深かったのが

 

筋膜から重心を捉えるというもの

 

皮膚、筋膜、筋、骨の触りわけについてはSTセミナーでお話していますが

また全然違う角度から筋膜を捉えるきっかけになりました。

 

さっそく応用してみようと自宅に帰ってから

筋膜から重心を捉えた状態で

立位バランス練習や立ち上がり、歩行介助など行ってみると

受け手側の体の反応が明らかに良くなるのを体感。

 

筋膜から重心を捉える

 

これを文章で伝えられる自信はないので

これに関連してひとつ考えるきっかけを提示したいと思います。

 

人の体は揺れている

 

楽に直立しているとすぐに分かるが

体は完全に静止しておらず揺れている。

 

 という事は

体のゆらぎを意識せずに相手に触れてしまうと

その揺れを止めることになるのではないだろうか。

 

以前の記事では

「自分が正しいと思い込んでいる"ある形"に整えようとする。」

と、相手の体の反応が上手く引き出せない

st-keisuke.hatenadiary.jp

 

 

 相手の体にいま何が起こっているのか

 

相手に触れる前からセラピストの全ての行動に対して

相手の体は無意識に反応を起こしている。

 

そしてセラピストの手を通して

より多くの情報の受け渡しが始まる。

 

セラピストとして相手の反応を阻害するのではなく

相手の体が発する声をしっかり感じられるセラピストでありたい。

 

さて今日の勉強会ではどんな学びがあるでしょうか。

 

そして4月に久しぶりに東京で二日間修行できるようになったので

自分自身の体がどこまで進化できるか楽しみです。

 

今日も最後までありがとうございました。

 

 

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0.2mmの世界を触れて察する

 言語聴覚士の奥住啓祐です。

今月に入り2つのセミナーに参加してきました。

 

そのうちの一つは触察についてのもの

 

2時間の内容でしたが大変勉強になりました。

特に良かった2つの事について

 

①やっぱり皮膚って大事だ

相手に触れている時

勿論、直接触れてるところは

皮膚であったり、洋服なのだが

 

意識では皮膚、筋膜、筋、骨のどれをターゲットとしているか明確にする必要がある。

また触れている所を感じている場合もあれば

触れている所よりも遠くの部位を感じていることもあるため

 

同じように触っているようにみえても

実は全然違う事をしている場合が殆どである。

 

今回は皮膚と筋膜にターゲットを絞って触りわけをしたのだが

私自身、皮膚の重要性を改めて体感できた。

 

皮膚に対してアプローチを行うという事は

活動するにあたって皮膚が何かしらの阻害因子となっている場合である。

 

今回は膝裏の皮膚に対してアプローチを実施したのだが

左膝裏の皮膚が緩むにつれて

両足関節周囲と左ハムストが緩むのを感じた。

 

なぜここまで変化がでたのか疑問に思っていたが

よくよく考えて見れば答えは単純で

 

アトピー性皮膚炎があり頻繁に引っ掻いていた場所だった。

 

という事で頻繁に引っ掻いていた部位の皮膚を自分でリリースしていくと

ずっとカチカチだった下腿周囲の筋緊張がどんどん緩んでいき

そのまま脊柱、後頸部と筋膜のラインに沿うように緩んでいった。

 

そして後頸部が緩み、

頸部回旋がしやすくなる。

 

という事は私自身の頭頸部の筋機能に対して影響を及ぼしている一因子となっていたかもしれない。

 

言語聴覚士として関わる方の中には

気管切開、胃瘻、褥瘡といった

明らかに皮膚に問題がのこるのではと考えられる方もいる。

また頸部周囲に対する放射線治療後も同様ではないだろうか。

 

実際に臨床で出会った際には皮膚が阻害因子になっていないか評価を行ってみたい。

 

 

続きはまた次回 ~膜と軸~

 

今回の記事のあとに再度以下の記事を読んで頂けると

また理解が深まると思います。

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奥住啓祐
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退院後のリスクも予測する

言語聴覚士の奥住啓祐です。

大学時代や病院勤務時代は軽視してしまっていた自律神経

 

ここ3年くらいかけて学んできて

その大切さが理解出来るようになってきました。

 

荒木さんは血圧を例にリスク管理について記事をかいてますが

(この記事、病院勤務時代に読みたかったです)

kentaroaraki.sakura.ne.jp

 

 

ご存じの通り血圧も自律神経により調整されますね。

その他にも免疫やホルモンバランス、体温

そして呼吸機能とも大きく関係してきます。

 

そんな自律神経を学ぶ上でここ大事だな~と最近思ったこと

 

ストレス時の特徴を知ること。

 

ストレスチェック制度が始まり

テレビなどでも交感神経や副交感神経のこと

それらのバランスが崩れるとどうなるか大夫周知されてきたと思います。

 

おそらく病気をされてない方でもストレスがかかってくると

 

いらいらしたり

注意散漫になりミスが増えたり

いろんなものに責任転換したり

規則をやぶったり

人との交流がなくなったり

自分の意見を他人に押しつけたり

 

人それぞれ

思考や行動まで変わることも、、

あなたはどれか当てはまりますか?

 

また身体面では

交感神経が過剰になると

頭痛 や高血圧、動悸、息切れ などの症状がでることもあり

 

副交感神経が過剰になると

アレルギーや疲労、全身倦怠感、片頭痛 、眠気、ふらつき 、低血圧症 などが生じる場合もあります。

 

ちなみに私の場合もともとアトピー性皮膚炎があったのと

ストレスがかかるとやる気さがります(笑)

 

 

実際に自律神経バランスを測定して見ると

f:id:keisuke0764:20170112214104j:plain

だいたい副交感神経の方が高くなってると分かりました。

血管など循環器系の状態は良好のようです。

(測定環境によっては普段の症状と測定結果があわないことも)

 

そこで徒手的に自律神経バランスを調整すると

機械測定結果からも自律神経バランスが整い

不思議と意欲があがってくるんです。

 

なかには自律神経バランスが整ってくると別人のようになる方もいました。

 

さてここで2つ大事なこと

 

1,全てが病気のせいとは限らない

脳血管疾患の方を評価するときに

しっかり高次脳機能障害を評価しないとと思うあまり

なんでもかんでも高次脳機能障害精神疾患の症状と捉えてしまってないだろうか。

 

これま脳血管疾患後の舌の機能低下の原因について

麻痺だけとは限らないため

原因分析が大事だと話してきましが、

今回も同様にその現象の背景を分析する必要があるでしょう。

 

2,リスク予測

脳への負荷がかかった時の自律神経の特徴をしることはリスク予測につながります。

特徴を知るためには過去の精神疾患の既往や服薬内容からも予測できます。

 

また脳血管疾患後、

退院時の身体機能が高い方こそ自律神経の特徴は把握しておく必要があると思います。

理由は退院するとまず間違いなく

入院時よりも活動量が増え、脳への負荷が増えるからです。

結果的に入院時にはなかった症状が退院後

自律神経が乱れた際に出てくるかもしれません。

 

入院時に把握した自律神経の特徴から予測し

ドクターなどから退院後に活動量が増えることによって

でる可能性がある症状について話していただけると

実際にそういった症状が出た際に

気持ちの動揺も少ないかもしれませんし

もしくは退院後の負荷量を調整できるかもしれません。

 

 セラピスト自身の体調管理にも

臨床における評価、介入にも大きく関係する自律神経

 

また4月に2日間の講習会があるので楽しみです。

 

 

 

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エネルギーの集合体を捉える

言語聴覚士の奥住啓祐です。

今日も回転椅子にくるくる座りながら脊柱の柔性を高めています(笑)

最近ちょっとまじめな話が続いたのでちょっと休憩。

 

STセミナーでは実技として習得のしやすさから

主に臥位での方法をお伝えしてきました。(一部座位や立位もありますが)

しかし私自身、現在臥位でリハビリできる環境ではなく

基本的には全て座位で行っています。

(プラットホームが懐かしい)

 

そう考えるとやはり最終的には座位で

頭頸部に対する全身からの影響に対して介入出来るところまでを目標に

セミナー内容を考えたいところです。

(私自身もっと学んで、より体系化できるよう頑張ります。)

 

さて以前の記事で私の観え方について書きました。

タッチ→共感→そして体が動きだす - 言語聴覚士 奥住啓祐

 

今日はまた違ったみえかたの話

新しい空間に身をおくと

日にちが経つ毎に場の雰囲気が変化していくのを感じます。

パワースポットなど良いエネルギーがわき上がる場もありますが

 

何万年もかけて地層が出来上がっていくように

場だけではなく人の中にもエネルギーは体積していきます。

それは過去の外に出せなかった感情かもしれないし

食べたもののエネルギーかもしれない

 

 ある師匠がエネルギーは蓄積するといいました。

 例えば体を見て

このあたり何か滞っているなと感じる部位は

うっすら濃ゆく私の場合みえます。(見ようとすればですが)

 

そしてその集合体は手でつかんで抜くこともできるのですが

実験好きな私は

ただのお水に漢方茶のエネルギーを入れてみたり(水の味が変わるんです)

中華を食べて辛くてつらい時に舌から辛みのエネルギーを抜いたり(辛さが弱まります)

いろいろ遊んでいました。

 

中には健常者で頸部や腹部のモヤモヤを抜くと声のかすれがとれた

なんてことも。

 

ここから何を学ぶかが大切だと思うんですが

皆さんどのように考えますか?

 

そこに何らかのエネルギーが堆積しているとして

「なぜだろう」と考えるようにしてみました。

本来であればエネルギーは循環しているはず。

なぜ一か所にとどまっているのか。

 

「きっと人それぞれ大切なメッセージがある」

そこが大事なんだと気づくと

また観え方が変わってきました。

 

今は必要な時に必要なメッセージを受け取っている感じです。

 

人はその時々で学ぶべき課題があると思います

そのひとつひとつと向き合い

一歩ずつ前へ歩いていきましょう。

 

 

 

 
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全国でセミナーや講演も実施
28年度
言語聴覚士の為のSTセミナーを
福岡、東京、愛知で計12回 (摂食嚥下編、呼吸発声編)
自治体担当者セミナー (ストレスと自律神経の見える化
社会福祉法人の職員向けセミナー4回 (摂食嚥下障害、失語症
パーキンソン病 家族会での講演 (パーキンソン病と摂食嚥下障害)
・九州中央病院 スマイルネットワークでの講演 (訪問ST、摂食嚥下障害について)
・中国 上海市の方に対するセミナー (疾病予防、摂食嚥下、自律神経調整など)

 

 

 

 

正常という思い込みからの脱却②

言語聴覚士の奥住啓祐です。

さて今回も過去の記事のまとめ+αと

今回の内容「正常という思い込みからの脱却」について書いて行きます。

 

文章では読んでいて内容が難しいと感じる方もいるかもしれませんが

STセミナーでは自分の体を通して一緒に理解しながら実践練習を行っていきます。

 STセミナーを受講された方は、その時の資料やメモしてる内容を振り返りながらブログを読むとより理解が深まると思います。

 

日々の評価や訓練の際

あなたの五感を通して飛び込んでくる無数の情報

評価、訓練の際にはそれらを体系的に関連づけていき

ひとつひとつその場で原因分析を行って行きます。

 

何度も出てきてますが

脳梗塞により舌に麻痺が生じており

摂食嚥下機能に問題があるとしましょう。


現在の○○機能=本来の○○機能 − 麻痺-α(?+?・・)

 

ここで本来(病前)の機能=正常ではなく
本来(病前)の機能=獲得された機能−加齢に伴う変化−β(?+?・・)
と仮定し


 
さらに病前に誤った嚥下パターンを獲得していた場合

(要するに病前から摂食嚥下にとって不利な条件を持っていた場合)


現在の舌機能=本来の舌機能 (=獲得された機能-加齢に伴う機能低下-β(?+?))− 麻痺による機能低下-α(?+?・・)

のうち「獲得された機能」の項目に追加されます。

 

思考トレーニングとして少し抽象度を高くし、

なんの為の舌機能なのかを明確にしましょう。

 

たとえば

現在の食塊形成能力=

とするとどの様な仮説式が出来るでしょう。

(抽象度に合わせて=以降の項目を入れないと長くなってしまいます)

 

また抽象度を少し下げて

現在の常食摂取における食塊形成能力=

とした方が臨床につながりやすいでしょうか。

 

あくまでも思考トレーニングです。

 

飛行機の座席に座り

ふと外を眺めると

離陸するとともに住んでいる場所が小さくなっていき

どんどん違う見え方になっていく。

 

まるで鳥が雲一つ無い大空で

力強い日の光をうけ

自由に高度を上げ下げしながら

そのたびに変化してゆく地上を眺めるように

 

摂食嚥下障害や構音障害というものを

様々な抽象度から立体的に捉えると

臨床での考え方がシンプルになってきます。

  

食事の際に「むせる」という事実から

 

どんな情報を集める必要があるのか

実際に摂食嚥下における先行期口腔期(準備+送り込み)、咽頭期、食道期

それぞれに関して何が主要な問題なのか

その中でも緊急度が高い問題

その方にとって重要な問題は何なのか

そしてその問題の背景は?

いろんな視点から幅広く、そして深く掘り下げながら考えて見ましょう。

 

ちなみにその他、βに入る嚥下阻害因子として

頸部前面筋の機能に影響を与えるような、頸椎の何らかの疾患が既往にある場合などは

βに加わる可能性があります。

 (参考)

嚥下障害に対する理学療法評価の重要性について

その他にもいろいろ論文を探して見ましょう。

 

また麻痺以外の影響因子αに関して
α =低栄養の場合と

α =何らかの代償による影響の場合と
α =筋出力抑制による影響(また後日説明します)の場合とでは
追加する介入方法が異なることはイメージしやすいでしょう。

(これらの因子はβにも入る可能性があります)

 

この式に様々な因子が入ることで

「何に対して同時進行でアプローチすべき」なのか

そして「チームとして誰が何に対してアプローチすべき」なのか

さらに「どの指標を効果判定とする」のか

以前よりも具体的に複数見えてくるのではないでしょうか。

 
過去の記事で、
αやβ 因子を効率よく把握する為には

「正常な運動機能を成立させている要素」
「身体法則」を知っている必要がある。
 
と話してきました。

 さて今回も
「正常な運動機能を成立させている要素」の
 「正常」について考えてみましょう。
 
健常者でも加齢に伴う機能低下がある
また小さい頃に誤って獲得した可能性のある機能もある
 
 正常ってなんでしょう。
私自身、大学2年生の時に機能性構音障害があると分かったのですが
はたして私の口腔機能は正常なのでしょうか(笑)
 
そもそも正常を知る利点は
何か問題が生じている時に比較する事で
どの様な違いがあるのかを把握出来る事だと思います。
 
 正常ってなんだろうと文献をいろいろ調べていると
 
 
(参考論文:正常動作の神経機能)
 
 筆者は学生に以下のように説明しているとのこと。
1)健常者の動作、いわゆる正常動作は同一動作であってもバリエーションがある。
2)同一動作にはバリエーションがあるといっても規則性がある。
 
また以前も記事で引用させて頂いたレポートに冗長性という言葉がでてきます。
 
(参考レポート:整形疾患という問い(2))

http://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=82057

 「たとえば健常な人間の場合、通常歩行に加え、いくつもの歩行パターンが可能であり、ただやらないだけで潜在化されている選択肢が無数にある。これら選択枝の系列が、行為可能性としての冗長性に該当する」
 
例えば摂食嚥下障害の代償手段において頸部回旋嚥下がある。
頸部を回旋させ麻痺側の筋の空間をつぶし
非麻痺側を積極的に使って嚥下をする事で誤嚥のリスクが減る方がいるが、
健常者であれば頸部正中であれ、左右へ回旋していても問題無く嚥下が出来る。
(誤った嚥下パターンを獲得していて、むせる方がいるかもしれませんが)
 
誰かに思いを伝えるのに
高い声で伝えることもできれば
かすれた声で伝えることも
音を歪ませて伝えることも
実際にはやらないだけであって、潜在的には実行可能ですが、
 
 何かしらの原因で障害が生じたさい
新しく出会った体を通して
その方なりに環境に適応しながら
目的動作を行っていく過程で
冗長性は犠牲となっていくのかもしれません。
 
「痙性や緊張を単に軽減させたり、連合反応を抑制することに焦点があるのではない。重要なのは、課題を通じて背後にある冗長性ネットワークがどう変化し、それをどうすれば拡張出来るかを見極めることである」(上記レポートより)
 
私の場合は
機能性構音障害が見つかっておらず
言語聴覚士という仕事についていなかったら
正常かどうかは別にして、困っていなかったかもしれません。
 
ただし将来的に何かしら条件が加わることで
(仕事や疾病など)
それが問題として顕在化していた可能性はあります。
 
 実際に脳血管疾患により呂律不良感を訴える方を前にした時に
麻痺の所見があれば
もちろんそれによる影響はあるのだが
 
それ以外にどの様な背景があるのか
なにか影響因子がある場合は
さらに掘り下げ、
冗長性を引き出せるよう介入していきたい。
 
 
今後もいろんな方面から学んでいき
何かしらの巡り合わせで出会った方に
よいサポートが出来るよう学び続けていきたい。
 
ちなみに最近の個人的なトピックスとしては
・自律神経機能における血圧変動と退院後のリスク管理
・睡眠時の体動
です。
 

今回の記事を通して
言語聴覚士の方の臨床にちょっとでも良い貢献ができたら光栄です。
 
また次回に続きます。
 
 
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5年目の今年はどのような内容になるでしょう

 

(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。

 

(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。

 

[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルス
 
全国でセミナーや講演も実施
28年度
言語聴覚士の為のSTセミナーを
福岡、東京、愛知で計12回 (摂食嚥下編、呼吸発声編)
自治体担当者セミナー (ストレスと自律神経の見える化
社会福祉法人の職員向けセミナー4回 (摂食嚥下障害、失語症
パーキンソン病 家族会での講演 (パーキンソン病と摂食嚥下障害)
・九州中央病院 スマイルネットワークでの講演 (訪問ST、摂食嚥下障害について)
・中国 上海市の方に対するセミナー (疾病予防、摂食嚥下、自律神経調整など)

正常という思い込みからの脱却

言語聴覚士の奥住啓祐です。

今回も前回のブログの続きです。

 

これまで何度か

現在の○○機能=本来の○○機能 − α(?+?・・)

この式を使ってアセスメントについて書いてきました。

 

脳血管疾患により舌に麻痺を生じた際は

現在の舌機能=病前の舌機能-麻痺-α(?+?・・)

と簡易的に仮定します。

 

前回の記事では麻痺以外の影響因子αに関して

α =低栄養の場合と

α =筋出力抑制の場合(後日説明します)とでは

追加する介入方法が全く異なること。

 

またα 因子を効率よくしるために

「正常な運動機能を成立させている要素」と

「身体法則」を知る必要がある。

 

と話してきました。

 

身体法則についてはまた次回以降に譲るとし、

 

今回からは

「正常な運動機能を成立させている要素」の

 

「正常」について考えてみましょう。

 正常ってなんでしょう。

 

正常とはいっても皆さんご存知の通り

加齢に伴って変化する機能もあります。

加齢に伴う嚥下機能の変化様式

 

また加齢に伴う変化といっても男女差もある 

 

しかし加齢に伴う変化以外にも

私たちが持っている本来の機能に影響する因子は多くあるようです。

 

それを考える前に

私たちが持っている大きな思い込みに気付く必要があります。

 

面白い研究をみつけたので研究結果を通して考えてみましょう。

健常者における誤った嚥下パターンの発生頻度

 健常者に対し、簡便に出来る水飲みテスト(具体的な方法は論文参照)を用いて

健常者に誤った嚥下パターンをもつ者がどの程度存在するか検討を行ったそうです。

 

研究の結果、誤った嚥下パターンを持つ者の年代別割合は

4~9歳  68.3%

10~19歳 42.7%

20~29歳 41.4%

30~39歳 36.3%

40~49歳 36.0%

50~59歳 49.2%

60歳以上 56.8%

 

数字だけ見るとこんなに多いのかと驚きます。

論文では

「各年代3割以上誤った嚥下パターンを持つ者のがいることから、小児期に誤った嚥下パターンを持つ者は成長するにつれ自然に正常な機能を獲得する場合もあるが、約3割は誤った嚥下パターンのまま成長し、加齢していくと推察された」とあります。

 

さて各年代、最低3割の方が誤った嚥下パターンを持つと聞いたとき

まさか自分がそうだとは思わないでしょう。

 

私自身、機能性構音障害を指摘されるまで

まさか自分の発音の仕方が間違っているなんて思いもしませんでした(笑)

 

それでは「誤った嚥下パターン」を持っている方は

どの様な症状に悩んでいるのでしょう。

 

研究では以下の問題が挙がったそうです。

・口呼吸

・喉に詰まっている感じがする

・食事中にむせやすい

・飲み込み時に鼻に入る

・絞扼反射が強い

・義歯等装着困難

・固形物が飲みにくい

 

単に「誤った嚥下パターンをしている」というだけではないようです。

ということは例えば脳血管疾患により摂食嚥下機能に問題を抱えている方の場合

 

現在の○○機能=本来の○○機能 − α(?+?・・)

 

これまではα因子について考えてきましたが

セラピストの勝手な思い込みで

「本来の機能」=正常と安易に考えるのは疑問が出てきます。

 

現在の○○機能=本来の○○機能 − α(?+?・・)

どこの機能が問題なのか

それに対してどの様なα因子が影響しているか

ばかり突き詰めるのではなく

 

俯瞰してみることも必要

 

私を含め

人には各年代に応じた発達課題があります。

 

単に年を重ねたからといって

一般的に健常者と言われる方であっても

小さい時に達成すべき発達課題をクリアしていない可能性もある。

 

発達といっても様々で

私のように発音の場合もあれば

摂食嚥下も発達

身体機能、愛着などいろいろ

 

仮にもし

私がSTの大学にいっておらず

機能性構音障害だと発見されず年をとり

あるとき脳梗塞で舌に麻痺を生じたとすると

 

現在の○○機能=本来の○○機能 − α(?+?・・)

 

担当してくれた言語聴覚士さんは

本来の舌機能をどの様に捉えるでしょう。

 

またあなただったら、

どの様に現在の機能を推測するでしょうか。

 

脳梗塞により舌に麻痺が生じたい

現在の○○機能=本来の○○機能 − 麻痺-α(?+?・・)

本来の機能=獲得された機能−加齢に伴う変化−β(?+?・・)

と仮定し

 

さらに病前に誤った嚥下パターンだった場合

現在の舌機能=本来の舌機能 (=獲得された機能-加齢に伴う機能低下-β(?+?))− 麻痺による機能低下-α(?+?・・)

となるでしょうか。 

 

今回の記事を通して

言語聴覚士の方の臨床にちょっとでも良い貢献ができたら光栄です。

 

また次回に続きます。

 

 

次の記事

正常という思い込みからの脱却② - 言語聴覚士 奥住啓祐

 

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構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。

 

奥住啓祐
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