~口腔機能の探求~ 言語聴覚士 奥住啓祐

20歳で口蓋化構音が見つかり試行錯誤しながら克服。口腔外からの舌調整法やS-R touchを通して口腔顔面の持つ可能性を探求してます。 特技は瞬間発音調整、楽器演奏時の舌の動きの瞬間調整。

デイサービスの職員向け研修会を開催

言語聴覚士の奥住啓祐です。

PT,OT,ST関わらず、毎週様々な勉強会が開催されています。

 

勉強会で学ぶ方

文献や書籍などから学ぶ方

周囲の環境から学ぶ方

目の前の患者さんを通して学ぶ方

誰かに伝えることを通して学ぶ方

 

人それぞれ比重は異なるでしょうが、

個人的には上記それぞれ、

バランス良くありたいと考えています。

 

先日はデイサービスでスタッフの方向けに研修をさせて頂きました。

事前の要望としては、

・摂食嚥下障害についてもっと知りたい!

・体をひねる体操の意義ってなんですか?

などご要望頂いたのですが、

 

いろいろ考えた結果、今回のテーマは

「摂食嚥下障害や体操の意味などについて学ぶ前に必要な考え方」

とさせて頂きました。

 

業務をしていく中で様々な場面で困る事があると思います。

時には時間に追われ、業務をこなすので精一杯な時もあるでしょう。

それはどんな職種でも共通していること。

 

そんな中でもサービスの質を高めていくために何が必要なのか、 

今回はスタッフの方一人一人の意見を皆さんで共有しながら考えていきました。

活発な意見交換ができ、

職種関係なく皆さんの暖かい想いが伝わってきました。

 

そんな中で私自身、再認識したこと。

それは「環境を整えていく」ことが大事ということ。

 

例えば毎年開催させて頂いているSTセミナー。

東京で開催する時でも遠方では東北の方から参加される方もいらっしゃいました。

(ほんとに嬉しい限りです)

 

とても意欲の高い方々に毎回集まって頂き、

皆さんさらにモチベーションが高くなり、臨床に帰って行きます。

 

STセミナー以外にもいろんな研修会に参加している方もいらっしゃいますが

その後、臨床で上手くいく方とそうでない方がいらっしゃるようです。

今からの話は勉強熱心な方ほど陥りやすいことだと思います。

 

さて勉強会から帰ると

あたりまえですが本来の職場に帰ることになります。

 

まず大きく二通りの行動パターンに分かれていくでしょう。

①勉強会で学んだことを職場の同僚などにシェアする方

②学んだ内容をシェアされない方

 

 STセミナーに参加して頂いた方には

職場に帰ったら「同僚などに学んだ事をシェアしてください」とお伝えしてます。

 

記憶の定着のためや

どれだけ理解できているかの確認など目的はいろいろですが、

その中でも大事なのは「熱量の再分配」です。

(説明していきますね)

 

 積極的に何かしらの方法で学ばれ続けている方は

大抵単発では終わらず、繰り返し学ぼうとされます。

 

勉強会へ参加する方は、また違う勉強会へ

同じように文献で学ぶ方はまた関連する文献を探したりするでしょう。

 

特に外部の勉強会で学ぶ場合は

大抵、知識だけではなく、そこに実際に体の変化という体感を伴うため

勉強会後には大抵モチベーションが高まります。

 

しかし勉強会から自分の職場に戻ったときに

周囲との熱量の違いを感じる方はいないでしょうか。

 

そのままでは困ったことになります。

学んだことをシェアせずにどんどん勉強会に参加し続けると

自分の環境における、周囲との温度差が広がっていきます。

(負のスパイラルへの突入)

 

結果的に患者さんにとって不利益となることもあるでしょう。

ですから学んだ後に

自分が拠点としている環境の仲間に対して

自分が得た熱量を再分配することが必要となります。

 

 

一方で今回の様にデイサービスからお招き頂き、

在籍しているスタッフの方々に対して講演を行った場合

 

今回は管理者、看護師、介護士、ケアマネなど様々な方に参加頂いたことで

そのデイサービスという環境下における多くの方が

同じ思いを共有した状態で

共通の方向に向かって進んでいけます。

そうするとかなりレベルの高い施設になるでしょう。

 

これは大変地道な活動になりますが、

地域の中でコツコツ継続していくことで

不特定多数の方に向けて講演する時以上に

 

その地域において大きな力を発揮する施設が増え、

結果的に福祉を支える地域の基礎ができる考えます。

 

昨年から

社会福祉法人やデイサービスでの職員の方向けの研修をさせて頂く機会が増えましたが、

ある一つの「環境」に対して集中的に関わらさせて頂くことで

大きな変化を感じています。

 

今後もSTセミナーや施設などに対する研修など

様々な形式の研修を通して社会に貢献していきます。

 

 

 

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今年も全国で
言語聴覚士のためのSTセミナーを今年も開催予定です。
5年目の今年はどのような内容になるでしょう
 
(STセミナー予定)
5月20日、21日 福岡県

他決まり次第公開していきます。
 
(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルス
 
過去開催したセミナー
・STセミナー(呼吸発声編、摂食嚥下編、セラピストの体作り、頭蓋)
社会福祉法人の職員むけ研修(摂食嚥下、失語症

・デイサービスの職員向け研修 (サービスの質向上のためには)
・訪問STについて
・疾病予防について
・自律神経の見える化の意義
・自律神経調整法について
パーキンソン病と摂食嚥下障害

 

時の流れによるリスクを考える

語聴覚士の奥住啓祐です。

 

以前の記事で

st-keisuke.hatenadiary.jp

 

脳血管疾患により舌に麻痺が生じたい

現在の舌機能=本来の舌機能 − 麻痺-α(?+?・・)

と仮定し

 

また病前の機能といっても必ずしも正常とは限らないため

本来の機能=獲得された機能−加齢に伴う変化−β(?+?・・)

と考え

 

実際に病前から誤った嚥下パターンだった場合

現在の舌機能=本来の舌機能 (=獲得された機能-加齢に伴う機能低下-β(?+?))− 麻痺による機能低下-α(?+?・・)

 

と書いてきました。

 

さらにこのαやβに

低栄養頸椎疾患などが入ると

より舌の機能に対してネガティブに影響を及ぼしている可能性がでてきます。

 

要するに脳血管疾患の方に対する評価から

AMSDで舌の機能低下があると認められた場合であっても

舌に対して影響を与えている因子はいろいろある可能性があるということ。

 

 ある時、病気を発症し

急性期、回復期と言語訓練を継続し

 

・安全に常食摂取できるようになる方

・何かしらの介助があれば食べられる方

・誤嚥はしてるけど何とか食べられる方

 

いろんな方がいらっしゃいますが

退院した後もその方の生活は続いていきます。

そして人それぞれ様々な変化も起こってきます。

 

 

疾患による影響+加齢による変化


そもそも疾病後遺症による嚥下機能低下がある中で、食事を行っており
さらに何十年と生きていく中で加齢により機能は徐々に低下していくでしょう。

仮にどの機能が低下したら誤嚥や窒息のリスクが増すか考えてみましょう。

 

変化するネガティヴ因子としては
・加齢による変化(筋力低下、歯の欠損、認知機能低下など)
・疾患の増悪
・服薬による影響
・生活における体の習慣(姿勢保持能力の変化など)
・介助者を含めた、環境因子の変化
・栄養状態の悪化
・自律神経機能

これら変化要因が加わる事は必然

 

例えば舌の運動や知覚に問題がある状態で

歯の欠損により総義歯となると

さらに上顎など口腔内の感覚が遮断され

咀嚼時の食塊形成により影響を与えるでしょう。

 

 

 ただ悪いことばかりとは限らず

 

逆に変化するポジティブ因子としては


・地域の専門スタッフの増加

私自身、地域で言語聴覚士として働く中で、

絶食状態から胃ろう抜管し常食摂取に至った方

ペースト食から常食摂取になった方

食事介助から自立になった方

など多く経験する中で、今後地域に言語聴覚士が増えることで食べられなかった方が食べられるようになる、もしくは出来るだけ長く食べる楽しみを維持できる方が増えると考えています。

摂食嚥下だけでなく構音障害でも発症から5年以上たってても介入により発話明瞭度が変化する方もいらっしゃいます。


・より良い嚥下食の開発

病院では細かな食形態の配慮が出来たけど、退院したら、、、という方。

ここ数年で嚥下食もどんどん改良が進んでいて、

地域のスーパーでも嚥下食コーナーが設置されているのを見ることも増えました。

 

他にはどの様な因子があるでしょう。

 

日ごろからいろんな角度から考えていると

一見摂食嚥下とは関係なさそうな事でも

素早く関連付けられ、専門職種としての介入や助言ができると思います。

 

さて私も最近、英語論文を読むことをさぼっていたので

またコツコツ頑張りたいと思います。

 

 

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今年も全国で
言語聴覚士のためのSTセミナーを今年も開催予定です。
5年目の今年はどのような内容になるでしょう
 

 
(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルス
 
過去開催したセミナー
・STセミナー(呼吸発声編、摂食嚥下編、セラピストの体作り、頭蓋)
社会福祉法人の職員むけセミナー(摂食嚥下、失語症
・訪問STについて
・疾病予防について
・自律神経の見える化の意義
・自律神経調整法について
パーキンソン病と摂食嚥下障害
 
 

 

私のボディイメージ

言語聴覚士の奥住啓祐です。

先日は動作分析の研修会に参加してきました。

 

今回、分析する動作は「歩行」

 

まずは歩いている姿をみて自分なりに分析してみることに。

 

この時点で結構苦戦しました。

 

何に苦戦したかというと

「捉えた現象を文字にする」ということ。

 

視覚、聴覚から入ってきた情報を

細かく要素に分け、どこは出来て、何が難しいのかを把握し

その場で文字にしていきます。

 

摂食嚥下障害に置き換えると

先行期、口腔期、咽頭期、食道期の

それぞれどの要素に問題があるのかなど瞬時に考えていくと思いますが、

 

今回は歩行

摂食嚥下障害のように効率良く評価するのは難しいので

安静時、歩行時の筋骨格の特徴や歩行時の音などを頑張って記録

(何往復も歩いて頂き助かりました)

そして全身の触診や質問していきながら原因を分析していきます。

 

評価の際の、目の使いわけ、環境と体の関係など

多くの学びがあったのですが

今回改めて大事だなと思ったのは

 

「自分自身の体の状態を定期的に知る」

ということ。

 

私自身、今回歩行を評価して頂き

右下肢がぶん回しの様な歩行をしており

 

評価をしていくと肩甲帯の不安定さと肝臓が影響してそうとの仮説がたち

実際に介入してもらいました。

 

すると、みごとに呼吸がしやすくなり

歩行時のぶん回しはなくなりました。

 

介入前は右下肢の方が長く感じていましたが

介入後は誤っていたボディイメージも改善。

 

結果として私自身が相手の方にアプローチを行うときの

下半身の安定性が良くなり

手の余計な緊張がより抜けたのを体験できました。

 

STセミナー受講生が

セミナー受講以前に苦労していたことの多くに

「頸部周囲の硬い筋緊張の調整が難しい」ことがあります。

 

頸部に直接ストレッチをかけるという

アプローチする場所の問題だけでなく

 

頸部の筋緊張を調整する際、

セラピスト自身の手に過剰な力が入っていると

相手の頸部の筋緊張を緩めるどころか、

過剰に緊張が入ってしまうことがあるため注意が必要です。

 

 

私自信

自分の体をしっかり整え、

その際の体の変化を

自分自身でしっかり感じ取れるように

感覚を研ぎ澄ましていきたい。

 

 

 

 

 

 

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(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
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・自律神経調整法について
パーキンソン病と摂食嚥下障害
 
 

膜と軸のゆらぎ

言語聴覚士の奥住啓祐です。

0.2mmの世界という事で皮膚について書きましたが

今回も学んだことからシェア

 

前回参加した勉強会

個人的に一番興味深かったのが

 

筋膜から重心を捉えるというもの

 

皮膚、筋膜、筋、骨の触りわけについてはSTセミナーでお話していますが

また全然違う角度から筋膜を捉えるきっかけになりました。

 

さっそく応用してみようと自宅に帰ってから

筋膜から重心を捉えた状態で

立位バランス練習や立ち上がり、歩行介助など行ってみると

受け手側の体の反応が明らかに良くなるのを体感。

 

筋膜から重心を捉える

 

これを文章で伝えられる自信はないので

これに関連してひとつ考えるきっかけを提示したいと思います。

 

人の体は揺れている

 

楽に直立しているとすぐに分かるが

体は完全に静止しておらず揺れている。

 

 という事は

体のゆらぎを意識せずに相手に触れてしまうと

その揺れを止めることになるのではないだろうか。

 

以前の記事では

「自分が正しいと思い込んでいる"ある形"に整えようとする。」

と、相手の体の反応が上手く引き出せない

st-keisuke.hatenadiary.jp

 

 

 相手の体にいま何が起こっているのか

 

相手に触れる前からセラピストの全ての行動に対して

相手の体は無意識に反応を起こしている。

 

そしてセラピストの手を通して

より多くの情報の受け渡しが始まる。

 

セラピストとして相手の反応を阻害するのではなく

相手の体が発する声をしっかり感じられるセラピストでありたい。

 

さて今日の勉強会ではどんな学びがあるでしょうか。

 

そして4月に久しぶりに東京で二日間修行できるようになったので

自分自身の体がどこまで進化できるか楽しみです。

 

今日も最後までありがとうございました。

 

 

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(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
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・STセミナー(呼吸発声編、摂食嚥下編、セラピストの体作り、頭蓋)
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・自律神経の見える化の意義
・自律神経調整法について
パーキンソン病と摂食嚥下障害
 

 

 

 

0.2mmの世界を触れて察する

 言語聴覚士の奥住啓祐です。

今月に入り2つのセミナーに参加してきました。

 

そのうちの一つは触察についてのもの

 

2時間の内容でしたが大変勉強になりました。

特に良かった2つの事について

 

①やっぱり皮膚って大事だ

相手に触れている時

勿論、直接触れてるところは

皮膚であったり、洋服なのだが

 

意識では皮膚、筋膜、筋、骨のどれをターゲットとしているか明確にする必要がある。

また触れている所を感じている場合もあれば

触れている所よりも遠くの部位を感じていることもあるため

 

同じように触っているようにみえても

実は全然違う事をしている場合が殆どである。

 

今回は皮膚と筋膜にターゲットを絞って触りわけをしたのだが

私自身、皮膚の重要性を改めて体感できた。

 

皮膚に対してアプローチを行うという事は

活動するにあたって皮膚が何かしらの阻害因子となっている場合である。

 

今回は膝裏の皮膚に対してアプローチを実施したのだが

左膝裏の皮膚が緩むにつれて

両足関節周囲と左ハムストが緩むのを感じた。

 

なぜここまで変化がでたのか疑問に思っていたが

よくよく考えて見れば答えは単純で

 

アトピー性皮膚炎があり頻繁に引っ掻いていた場所だった。

 

という事で頻繁に引っ掻いていた部位の皮膚を自分でリリースしていくと

ずっとカチカチだった下腿周囲の筋緊張がどんどん緩んでいき

そのまま脊柱、後頸部と筋膜のラインに沿うように緩んでいった。

 

そして後頸部が緩み、

頸部回旋がしやすくなる。

 

という事は私自身の頭頸部の筋機能に対して影響を及ぼしている一因子となっていたかもしれない。

 

言語聴覚士として関わる方の中には

気管切開、胃瘻、褥瘡といった

明らかに皮膚に問題がのこるのではと考えられる方もいる。

また頸部周囲に対する放射線治療後も同様ではないだろうか。

 

実際に臨床で出会った際には皮膚が阻害因子になっていないか評価を行ってみたい。

 

 

続きはまた次回 ~膜と軸~

 

今回の記事のあとに再度以下の記事を読んで頂けると

また理解が深まると思います。

st-keisuke.hatenadiary.jp

 

 

 

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臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
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今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
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奥住啓祐
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・疾病予防について
・自律神経の見える化の意義
・自律神経調整法について
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退院後のリスクも予測する

言語聴覚士の奥住啓祐です。

大学時代や病院勤務時代は軽視してしまっていた自律神経

 

ここ3年くらいかけて学んできて

その大切さが理解出来るようになってきました。

 

荒木さんは血圧を例にリスク管理について記事をかいてますが

(この記事、病院勤務時代に読みたかったです)

kentaroaraki.sakura.ne.jp

 

 

ご存じの通り血圧も自律神経により調整されますね。

その他にも免疫やホルモンバランス、体温

そして呼吸機能とも大きく関係してきます。

 

そんな自律神経を学ぶ上でここ大事だな~と最近思ったこと

 

ストレス時の特徴を知ること。

 

ストレスチェック制度が始まり

テレビなどでも交感神経や副交感神経のこと

それらのバランスが崩れるとどうなるか大夫周知されてきたと思います。

 

おそらく病気をされてない方でもストレスがかかってくると

 

いらいらしたり

注意散漫になりミスが増えたり

いろんなものに責任転換したり

規則をやぶったり

人との交流がなくなったり

自分の意見を他人に押しつけたり

 

人それぞれ

思考や行動まで変わることも、、

あなたはどれか当てはまりますか?

 

また身体面では

交感神経が過剰になると

頭痛 や高血圧、動悸、息切れ などの症状がでることもあり

 

副交感神経が過剰になると

アレルギーや疲労、全身倦怠感、片頭痛 、眠気、ふらつき 、低血圧症 などが生じる場合もあります。

 

ちなみに私の場合もともとアトピー性皮膚炎があったのと

ストレスがかかるとやる気さがります(笑)

 

 

実際に自律神経バランスを測定して見ると

f:id:keisuke0764:20170112214104j:plain

だいたい副交感神経の方が高くなってると分かりました。

血管など循環器系の状態は良好のようです。

(測定環境によっては普段の症状と測定結果があわないことも)

 

そこで徒手的に自律神経バランスを調整すると

機械測定結果からも自律神経バランスが整い

不思議と意欲があがってくるんです。

 

なかには自律神経バランスが整ってくると別人のようになる方もいました。

 

さてここで2つ大事なこと

 

1,全てが病気のせいとは限らない

脳血管疾患の方を評価するときに

しっかり高次脳機能障害を評価しないとと思うあまり

なんでもかんでも高次脳機能障害精神疾患の症状と捉えてしまってないだろうか。

 

これま脳血管疾患後の舌の機能低下の原因について

麻痺だけとは限らないため

原因分析が大事だと話してきましが、

今回も同様にその現象の背景を分析する必要があるでしょう。

 

2,リスク予測

脳への負荷がかかった時の自律神経の特徴をしることはリスク予測につながります。

特徴を知るためには過去の精神疾患の既往や服薬内容からも予測できます。

 

また脳血管疾患後、

退院時の身体機能が高い方こそ自律神経の特徴は把握しておく必要があると思います。

理由は退院するとまず間違いなく

入院時よりも活動量が増え、脳への負荷が増えるからです。

結果的に入院時にはなかった症状が退院後

自律神経が乱れた際に出てくるかもしれません。

 

入院時に把握した自律神経の特徴から予測し

ドクターなどから退院後に活動量が増えることによって

でる可能性がある症状について話していただけると

実際にそういった症状が出た際に

気持ちの動揺も少ないかもしれませんし

もしくは退院後の負荷量を調整できるかもしれません。

 

 セラピスト自身の体調管理にも

臨床における評価、介入にも大きく関係する自律神経

 

また4月に2日間の講習会があるので楽しみです。

 

 

 

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(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
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臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
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セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
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今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
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・疾病予防について

・自律神経の見える化の意義

・自律神経調整法について

パーキンソン病と摂食嚥下障害



 

 

 

エネルギーの集合体を捉える

言語聴覚士の奥住啓祐です。

今日も回転椅子にくるくる座りながら脊柱の柔性を高めています(笑)

最近ちょっとまじめな話が続いたのでちょっと休憩。

 

STセミナーでは実技として習得のしやすさから

主に臥位での方法をお伝えしてきました。(一部座位や立位もありますが)

しかし私自身、現在臥位でリハビリできる環境ではなく

基本的には全て座位で行っています。

(プラットホームが懐かしい)

 

そう考えるとやはり最終的には座位で

頭頸部に対する全身からの影響に対して介入出来るところまでを目標に

セミナー内容を考えたいところです。

(私自身もっと学んで、より体系化できるよう頑張ります。)

 

さて以前の記事で私の観え方について書きました。

タッチ→共感→そして体が動きだす - 言語聴覚士 奥住啓祐

 

今日はまた違ったみえかたの話

新しい空間に身をおくと

日にちが経つ毎に場の雰囲気が変化していくのを感じます。

パワースポットなど良いエネルギーがわき上がる場もありますが

 

何万年もかけて地層が出来上がっていくように

場だけではなく人の中にもエネルギーは体積していきます。

それは過去の外に出せなかった感情かもしれないし

食べたもののエネルギーかもしれない

 

 ある師匠がエネルギーは蓄積するといいました。

 例えば体を見て

このあたり何か滞っているなと感じる部位は

うっすら濃ゆく私の場合みえます。(見ようとすればですが)

 

そしてその集合体は手でつかんで抜くこともできるのですが

実験好きな私は

ただのお水に漢方茶のエネルギーを入れてみたり(水の味が変わるんです)

中華を食べて辛くてつらい時に舌から辛みのエネルギーを抜いたり(辛さが弱まります)

いろいろ遊んでいました。

 

中には健常者で頸部や腹部のモヤモヤを抜くと声のかすれがとれた

なんてことも。

 

ここから何を学ぶかが大切だと思うんですが

皆さんどのように考えますか?

 

そこに何らかのエネルギーが堆積しているとして

「なぜだろう」と考えるようにしてみました。

本来であればエネルギーは循環しているはず。

なぜ一か所にとどまっているのか。

 

「きっと人それぞれ大切なメッセージがある」

そこが大事なんだと気づくと

また観え方が変わってきました。

 

今は必要な時に必要なメッセージを受け取っている感じです。

 

人はその時々で学ぶべき課題があると思います

そのひとつひとつと向き合い

一歩ずつ前へ歩いていきましょう。

 

 

 

 
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今年も全国で
言語聴覚士のためのプロフェッショナルSTセミナーを今年も開催予定です。
5年目の今年はどのような内容になるでしょう
 
(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルス
 
全国でセミナーや講演も実施
28年度
言語聴覚士の為のSTセミナーを
福岡、東京、愛知で計12回 (摂食嚥下編、呼吸発声編)
自治体担当者セミナー (ストレスと自律神経の見える化
社会福祉法人の職員向けセミナー4回 (摂食嚥下障害、失語症
パーキンソン病 家族会での講演 (パーキンソン病と摂食嚥下障害)
・九州中央病院 スマイルネットワークでの講演 (訪問ST、摂食嚥下障害について)
・中国 上海市の方に対するセミナー (疾病予防、摂食嚥下、自律神経調整など)