音声配信スタート♪
これまで文字での情報配信を中心に行ってきましたが、
今月より「note」というアプリで音声配信を始めました♪
配信時間も毎回5分以内と短めなので、気軽に聞いて頂けると思います♪
今のとこと3つの音声を配信しています。
今後の配信もお楽しみに(^^)/
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歯科医院さんでの研修スタート!
こんにちは奥住啓祐です。
去年までは私が主催で研修を行うことが多かったのですが、今年度は研修をご依頼して頂く事がとても増え、そのための準備を進めています。
今年は新しく、浜松、そして福岡県の大牟田での研修がスタートします♪
先日はご依頼の研修の一回目ということで、福岡県で小児歯科をされている歯科医院さんへ、食べること、話すことについて実技を交えながら講義を行いました。
皆さんと一緒に発音の際の舌の動きの効率性を評価し、特に顕著な非効率な話し方をしている方を数名ピックアップして頂き、その場で介入していきました。
一般的な介入といえば口の体操や非効率な発音の練習を行っていくかと思いますが、
私の場合は「口腔外からの舌の調整法」などを応用しながら、発話している時の舌、舌骨上筋群の緊張をダイレクトに良い状態に整えていきます。
どんどん変化していく話しやすさ、飲込みやすさ。
食べること、話すことに関する悩みが大きい方ほど介入後の変化に驚かれます。
実際に研修後の診療でも発音に悩みを抱える子どもさんの話しやすさがその場で変化して驚いたと報告して頂きました。
こうやって食べること、話すことについて評価、効果的な介入が出来る歯科医院さんが増えると助かる方がたくさんいるでしょうね♪
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新しい出会い、そして新しい手技
言語聴覚士の奥住啓祐です。
gene主催の統計ソフトRについての研修に参加するため、週末は東京に行ってたのですが福岡同様に肌寒くかったですねー。
統計の研修に参加する前夜は、Skype勉強会の仲間である歯科医師の先生がいろいろと声掛けをして頂き、歯科衛生士、看護師、言語聴覚士などお口のプロの方々とお食事会&瞬間発音調整会をしました。
始めてお会いする方、Skype勉強会で私の声だけ聴いた事がある方、STセミナー受講生など集まり、楽しくお食事しながらも、来ていただいた方々の口腔顔面の評価を行い、一人一人介入を行っていきました。
今回メインで見ていったのは母音と表情筋。
私の場合は口蓋化構音という機能性構音障害があったので、自分がどの様に話しているか気にしていますが、食べること、話すことに関して顕在的な問題がなければ、どの様に口が動いているかなんて意識することはまずないでしょう。
さて母音といえば「あ、い、う、え、お」ですが、音の違いを作る要因の一つに舌の位置変化があります。それぞれの母音を発音する際に、舌の位置がどの様に変化するかを感じながら発音してみましょう。
各母音ごとに、舌がどの様な位置変化をするかは決まっているのですが、中には基準とは全然違う舌の動き方で発音を学習されている方がいらっしゃります。今回集まった方にもあてはまる方がいましたね。
予想以上に発音の戦略にバラツキのある日本語の発音。明らかな嗄声などの聴覚印象、話すときの表情筋の緊張がある方もおり、話しにくくないのかなと疑問に思うことも多いのですが、その方にとっては、ずっとその話し方であり、それがその人にとって普通なので、これまで機能的な問題として意識に上っていない場合も多いです。
皆さんとお互いの顔、声、食べ方を見比べていくと、少しずつ「あれ?これって何か違和感を感じるな」と徐々に気付きはじめ、さらに実際に介入していくと、「やっぱり発音する時のあの表情筋の緊張はサインだったんだ」と確信に変わっていきます。
「このくらいの口の動かしにくさって誰でもあると思ってた」
「年齢のせいだと思っていた」
そんな思い込みが自然と溶けていき、笑顔も増えていきます。
もしかしたら脳血管疾患による発音の問題がある方の中にも、病前から発音の仕方が非効率な方がいらっしゃるかもしれませんね。
(参考記事:正常という思い込みからの脱却 - 言語聴覚士 奥住啓祐)
さて今回の東京の旅の途中に急遽Twitterでメッセージを頂き、統計研修が終わって飛行機の時間までの間、素敵な声優さんとお話する機会を設けて頂きました。始めてお会いしたというのに、美味しい誕生日プレゼントまでありがとうございました。
さすが声優さん。とっても素晴らしい声で終始お話をされていたのですが、驚いたのは10年前に録音していた話し声を聞いた時です。もちろん10年前も素敵な声なのでが、今目の前にいる方とは別人のような声。声優を目指して相当努力されたんだなぁというのを感じました。
いろいろお話をしている中で、私自身とっても大切な気付きがありました。その気付きからまた新しい手技がうまれそうです。
今年も全国でセミナーを行いますが、口腔についての研修では、舌をあげる意義と舌を下げる意義という内容も入れてみようと思います。
それでは今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆さんの臨床に繋がる良い気付きがあれば幸いです♪
奥住啓祐
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発音の問題に対して足から介入する?
言語聴覚士の奥住啓祐です。
ここ数年でSTさんのための実技中心の勉強会も増えましたね。
どの様な姿勢でベッドに寝るか
またどの様な姿勢で座るか
丁寧に評価-介入-再評価を行っていくと、呼吸が変わり、声質がかわり、飲込みやすさが変わったという事を、おそらく皆さん経験されていると思います。
私も言語聴覚士の資格をとった当初から、体幹や上下肢が頭頚部に与える影響をずっと考え学んできました。
例えば脊柱の棘突起や足底に軽く触れた途端、まっすぐ提舌が出来るようになったり、呂律不良感が軽減するのを体験する度に、「ほんとに体って繋がっているんだなぁ」と感じてきました。
そういう経験をすると、「もっと学びたい!」という思いは膨らみ、全国飛びまわっていました。
言語聴覚士になった当初からの「しっかり口腔の事をみる」という目標を大切にしつつ、
「全身から頭頚部の問題を捉えられるようにもなりたい」
「もっと全身みれるSTになりたい」と、徐々に変化していました。
もちろん初めは筋骨格系の事は全然分からなかったのですが、1年、2年と経つごとに少しずつ見える世界が変わっていったように思います。
「あの時に諦めなくて良かったな」とよく思い返します。
そして29年からは「口腔、顔面への介入を軸にしながら、全身からの発音や食べることへの影響もみていく」というように変化してきました。
きっかけは口腔外からの舌の調整法が産まれたこと。
そして内喉頭筋の調整法が産まれたのも私に与える影響は大きかったです。
(参考:発音のしやすさが一瞬で変わる事を体感する。 - 言語聴覚士 奥住啓祐)
発音や嚥下の問題だけでなく、失語症や発語失行の方に対して、筋緊張の問題がどの程度影響しているかの、評価・介入にも応用できるので、これはぜひ実際にセミナーなどで自分の体で変化を体感してほしいと思います。
さて、このブログでも何度かお話していますが、同じ日本語を話している健常者であっても、発話時の舌運動の効率性は大きく異なり、非効率な舌の使い方をしている方も多くいます。
ここでいう舌の問題というのは病的な問題ではないのですが、食べること、話すことへ影響するのみならず、たとえば歌うこと、サックスなどの楽器演奏など口腔が関わる様々な活動に影響を及ぼします。
実際、舌の位置や緊張の調整を行うと、途端に楽器を吹いた時の音色が変化することは珍しくありません。
舌の緊張が変化することで話しやすさ、食べやすさ、歌声、楽器の音色と様々な変化が起こりうるということですね。
一方で健常者を対象に上肢、下肢と順に徒手的に刺激し、その前後で発話時の舌運動の効率性を評価していきます。そうすると、例えば下肢に介入することで、再評価時に舌の動きが良くなるという方が時折いらっしゃいます。
下肢→舌
「両者の間にどの様なつながりがあるのか」、そして繋がりがあるだけでなく「なぜ影響を受けるようになったのか」とても興味深いですよね。
数年前の私だったら「下肢からの影響で舌が非効率な動きをしていた」という気付きで終わっていたのですが、今はもう一歩踏み込んで考えるようになりました。
例えば下肢への介入で舌が動かしやすくなった場合、より難しい発音課題を行います。
例えば「らららららら」といったように発音課題を行なってもらいます。
難しい発音課題を行なっても、下肢への刺激で改善した舌の動きが維持できればいいのですが、残念ながら介入前の状態へあっという間に戻ってしまう場合も多くあります。
「この介入効果ってどのくらい持続するんだろう?」と疑問に思った時は、疑問のままにせず確認してみて、何が変化して、何は変化しなかったのかも評価していきましょう♬
一方で負荷をかけた事で舌の動きが元に戻ってしまう方に対し、口腔外からの舌の調整法を行なうと、同様に負荷のかかる課題を行なっても良い状態が維持できることがあります。
もちろん上下肢からも介入した方が効率の良い場合もあるでしょうが、その際はまた違う視点から掘り下げていく必要があります。
なにが大切かというと、評価-介入-再評価の中で、まずは同じ条件で介入前後に評価を行い、良い介入結果が得られた時にはもう一歩掘り下げて介入効果について評価してみるということ。
そして以前の記事でお話したように、食べること、話すことの問題の背景となる、様々な影響因子を考え、どんな因子に対して誰が介入すると、より効率的に目標へ向かっていけるかを考えていくということ。
今回の内容で言えば、食べること、話すことの問題に対して直接口腔から介入していった方が効率的なのか、上下肢や体幹からも介入していった方が良いのかを考えるということですね。
もちろん下肢から頭頸部への影響も強いと考えた際、STさんが下肢に対して介入しないといけないのかというと、そうではありません。
PTさんが介入する時に、下肢と頭頸部の関連も考慮してもらいながら訓練を行なってもらい、定期的にSTさんは下肢から頭頸部への影響がどの程度軽減しているかPTさんと一緒に評価できたらよいと考えています。
もちろん構音訓練をする際に足のポジションを整えるなど、STさんが1人でも出来ることは積極的に行なっていけると素敵ですね。
長くなりましたので、今回はここまでにしましょう。
明日からの臨床に繋がる素敵な気付きがあれば幸いです。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました♬
奥住啓祐
私が体の繋がりを学ぶために最初に購入したのはアナトミートレインでした。おおまかにでも筋膜を通して体がどのように繋がっているのかSTさんも知っておいた方がいいと思いますので、ぜひ購入しましょう♬
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言語聴覚士の花束
皆さんこんにちは。
ここ数日福岡はとても良い天気が続いています。
Facebookでのご縁がきっかけで「言語聴覚士の花束」というメールマガジンで29年より何度か記事を投稿させて頂いています。
メールマガジンにはこちらから登録できるようなので、ぜひ言語聴覚士さんには登録して頂きたいです♪
今回は瞬間発音調整に関する取り組みについて、記事を書かさせて頂き、今朝配信されたようです。
瞬間発音調整についてはこちらにも書いています。
早速、Facebookの方でも記事を読んだ方から友達申請がくるなど反応があり、とても嬉しく思います。
今、言語聴覚士さん以外にも、歯科医師の先生、地域で開業されている助産師さんなど様々な専門職の方に興味を持っていただいている私の取組み。
来月は東京で歯科医師さん、歯科衛生士さん、STさんなど集まり、楽しく食事をしながら瞬間発音調整など体感して頂く予定です。
今年は浜松にも呼んで頂けるようでして、新たな出会いが楽しみです♪
日ごろ記事を読んで頂いている方とお会いできるのも楽しみにしています。
奥住啓祐
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発語失行と舌の調整
皆さんこんにちは♪
今日は「発語失行と舌の調整」というテーマでお話していきます。
内容としては言語聴覚士さん向けの記事になります。
舌の調整というのは、2017年に私が開発した「口腔外からの舌の調整法」の事でして、主に顎の下から瞬間的に舌や舌骨上筋群の緊張、可動域を無痛で調整する特殊な徒手的手技になります。
小児歯科医院さんで良くトレーニングされている、舌の前方や上方への可動域。
声優さんなど声のお仕事をされる方がトレーニングされている、舌の下方への可動域。
これらがその場で変化していきます。
基本的にその後、機能維持のためのトレーニングも必要なく、もしろ繰り返し反復して目標に合わせたより高い口腔機能を目指していきます。
2017年に口腔外からの舌の調整法が産まれてから、健常者でも誰しも抱える舌の問題というのが少しずつ分かってきました。
また最近は発音の悩みを抱える子どもさんを小児歯科でみさせて頂くなかで、口腔外からの舌調整法にS-R touchを応用したアプローチを行うことで、その場で発音のしやすさが変化することも可能だと分かってきました。
加えて発音の悩みを抱える子どもさんに対して、舌のみへの介入では不十分であることもわかりました。
手技が産まれた当初は舌の緊張や位置がその場で変化していく点が興味深く、それらにフォーカスしていたのですが、最近は発語や嚥下というレベルでの評価・介入にフォーカスしています。
健常者への評価・介入の中からわかってきたのは、「日本語という共通言語を話している健常者であっても、話すときの舌の動きの効率性にはとってもバラツキがあり、母音レベルでも余計な力を入れて発音している方も多い」ということ。
その様な方は実際に舌の動きが非効率なだけでなく、
自分の声が嫌い、
呂律がまわりにくく話しにくい、
発音の際に声がかすれる(特に夕方頃)、
などの悩みを抱えられていることもあります。
さらに、口腔外からの舌の調整法など幾つかの手技を応用しながら介入を行う事で、何歳であっても比較的短時間で発音のしやすさ、話し声、飲込みやすさは改善可能であるということもわかりました。
(瞬間発音調整:発音のしやすさが一瞬で変わる事を体感する。 - 言語聴覚士 奥住啓祐)
さて、これまでの記事では主に健常者の発話や嚥下について書いてきたのですが、実は失語症、発語失行を抱える方にも口腔外からの舌の調整法は応用したほうが良い場合がある事が分かってきました。
失語症や発語失行の方でも、舌の筋緊張の問題が表出面に影響しているかの鑑別、そしてそれらの影響がある場合、言語機能の問題がある方であっても、舌の調整によって筋緊張の問題を比較的楽に軽減することができます。
なぜなら口腔外からの舌の調整法が非言語的介入という点が大きいです。
舌の調整において、舌の動きなどを口頭で指示を行うことは絶対条件ではないので、ご本人に余計な努力をしてもらう必要がありません。
今のところ特に発語失行の影響が強く、入院中の訓練に難渋したような症例であっても、教科書に載っているような訓練方法を行う前に、舌などの緊張の調整を行うことで、短期間での改善を実感しています。
舌の緊張が調整されることによって、結果的に呼称など表出面のタスクにおいてエラーが少なくなり、失語症や発語失行の方であっても、その場で良くなるという事を体感できるのです。
そういった「今良くなった!」という体験は失語症の方では中々体感できることではないので、成功体験があることでモチベーションのアップにも大きく繋がります。
少し話はそれますが、発語失行の方で母音レベルで努力的な発話の方の場合は、輪状軟骨から、内喉頭筋の緊張を調整することが出来るようになると、舌の調整と同様に言語を介さず嗄声の軽減を図ることが可能な場合があります。
なかには内喉頭筋の緊張が緩んだ瞬間、同時に表情筋の緊張や肩まわり、胸郭の動きまで変化された方もいらっしゃいました。
頭頚部は上下肢や体幹など全身からの影響を受けますが、この様に頭頚部から全身への介入効果の波及をその場で評価していくと面白い発見があると共に、やはり全身繋がっていることを一人一人のクライアントさんから教えて頂きます。
失語症の方の問題点に影響する因子を考えていく際に、この様に構音器官や発声器官の筋緊張の問題を始めに鑑別することはとても重要です。
その為には、なるべく簡単に、言語を介さずターゲットとなる筋骨へ介入を行い、その前後で表出面の問題がどの様に変化するかを評価できる必要があると考えます。
明日の臨床からすぐできるといった楽に習得できるものではありませんが、STの皆さんに「口腔外からの舌の調整法」や「瞬間発音調整」を体感して頂き、驚きとこの手技のもつ可能性を共有できたら嬉しいです♪
口腔研修の詳細はこちらからご確認ください。
https://www.strikingly.com/s/sites/11815327/edit
奥住啓祐
発語失行と舌の記事 続編
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ちょっと内容は難しいですが
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眼球運動と口唇と舌の繋がり
嬉しいことに口腔発達のSkype勉強会のメンバーさんが施術を受けにきてくれたので、
実際に評価-介入-再評価を行いながら、口唇、舌、眼球運動の関連性を見ていくことに♬
皆さんご存知のとおり、感覚器官はそれぞれ影響しあっています。
現在困っている事に対する問題点の整理を行ったあとは、
実際にそれぞれ介入してみて、介入した部分が変化したあと、
直接介入していないポイントがどう変化しているか、変化していなかで感覚器官やその他の部位との関連性をみていきます。
たとえば口唇へ介入したあとの再評価では、舌音も発音しやすくなり、さらに眼球運動もスムーズになったり、
眼球運動へ介入することで、口唇が動きやすくなることもあります。
また舌に介入して前屈がしやすくなる方もいらっしゃいます。
😊
評価-介入-再評価を繰り返しながら、
「体ってこうやって繋がっているんだ。」
「こんなに早く体って変わるんだ。」
ということを1つ1つ腑に落としていく。
声の力みがとれて、
発音もしやすくなって、
眼球運動もスムーズに。
奥住啓祐
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