最近考えていること
同じ外的刺激でも
それに対する反応は人それぞれ
グラスに入った水を見て
少ししかないと思う人もいれば
まだまだあると思う人も
また同一人物であっても
私自身どんだけ自分の事を正しいと思っていても
数年後、振り返ってみて
やっぱりあの頃は間違っていたと思う事もある。
また本や論文など
同じ文章でも時を経て読み返すと
印象やフォーカスするところは変わるもの
何でこの文章にマーカーつけてないんだろうって思うことや
あっこういう捉え方もできるのかと新たに気付くことも多い
だから定期的に好きな論文や本は読み返すようにしている。
改めて再受講してみたいセミナーも多くある。
例えば本屋さんで
ふと、ある本を手に取り、開いてみても
さっぱり理解できない事がある
ただ、理解できないからといって
本棚に戻すのではなく
「これは買っておこう」
と不思議な直感が働く事がある。
昨日、いろいろ文献など調べているときに
なぜかたどり着いた一つの資料
「整形疾患という問い(2)」
http://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=82057
これを読んでいると
痺れる内容が多くあった。
例えばこの文章
疼痛や過緊張のない有効で新たな代償運動が形成されてくると、「あの頃の(痛みを伴う不安定な)動き」は、「思いだそうとすれば思い出せそう」から「もう思い出せない」へ内観的な記憶イメージ(感触)が患者の中で変化する
自費でいろんな方を観ていたとき
上記の様な経験をよくしており、
これはどう説明すれば良いのかと考えていました。
そういえば前回の記事で
私が機能性構音障害だった話をしましたが (過去形でいいのかな?)
ふとこの文章を読み
昔のように口蓋化させながらラ行を発音してみると
なんとか発音する事が出来ました。
「もう思い出せない」
という領域には至ってないようだが
舌先でラ行を発音する方が楽です(笑)
内観的な記憶イメージの変化
この言葉をもっと咀嚼しながら
今後いろいろ調べてみたいと思います。
(感覚の記憶(山口一郎著)という本の中にゼロポイントの更新という言葉が出てきますが、何か関連があるのかな)
とりあえず資料を作られた先生が他に何か論文書かれてないかと検索してみると
ある研究会のホームページへたどり着きました。
その研究会の代表の名前を見た時に
5年ほど前に購入したけど、
全く理解出来なかった本を書かれていた著者だと気付きました。
こうやって繋がるのかと不思議に思いながら、久しぶりにその本を手にとってみる。
オートポイエーシス 第3世代システム
(著 河本英夫)
読み返してみましたがやっぱり難しい。
こつこつ読んでいきたいと思います。
最近やたら現象学という言葉が目にとまるので学ぶときなのかもしれません。
もしそうであるなら、
いつものように素敵な人との出会いがあるはずです。
なによりその難解な内容をどの様にリハビリテーションの概念に応用しているのかが気になります。
今年も全国で
言語聴覚士のためのプロフェッショナルSTセミナーを今年も開催予定です。
5年目の今年はどのような内容になるでしょう
(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
(6年目 言語聴覚士)
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルスⅡ
全国でセミナーや講演も実施
28年度
・言語聴覚士の為のSTセミナーを
福岡、東京、愛知で計12回 (摂食嚥下編、呼吸発声編)
・自治体担当者セミナー (ストレスと自律神経の見える化)
・社会福祉法人の職員向けセミナー4回 (摂食嚥下障害、失語症)
・パーキンソン病 家族会での講演 (パーキンソン病と摂食嚥下障害)
・九州中央病院 スマイルネットワークでの講演 (訪問ST、摂食嚥下障害について)
・中国 上海市の方に対するセミナー (疾病予防、摂食嚥下、自律神経調整など)