~口腔機能の探求~ 言語聴覚士 奥住啓祐

20歳で口蓋化構音が見つかり試行錯誤しながら克服。口腔外からの舌調整法やS-R touchを通して口腔顔面の持つ可能性を探求してます。 特技は瞬間発音調整、楽器演奏時の舌の動きの瞬間調整。

膜と軸のゆらぎ

言語聴覚士の奥住啓祐です。

0.2mmの世界という事で皮膚について書きましたが

今回も学んだことからシェア

 

前回参加した勉強会

個人的に一番興味深かったのが

 

筋膜から重心を捉えるというもの

 

皮膚、筋膜、筋、骨の触りわけについてはSTセミナーでお話していますが

また全然違う角度から筋膜を捉えるきっかけになりました。

 

さっそく応用してみようと自宅に帰ってから

筋膜から重心を捉えた状態で

立位バランス練習や立ち上がり、歩行介助など行ってみると

受け手側の体の反応が明らかに良くなるのを体感。

 

筋膜から重心を捉える

 

これを文章で伝えられる自信はないので

これに関連してひとつ考えるきっかけを提示したいと思います。

 

人の体は揺れている

 

楽に直立しているとすぐに分かるが

体は完全に静止しておらず揺れている。

 

 という事は

体のゆらぎを意識せずに相手に触れてしまうと

その揺れを止めることになるのではないだろうか。

 

以前の記事では

「自分が正しいと思い込んでいる"ある形"に整えようとする。」

と、相手の体の反応が上手く引き出せない

st-keisuke.hatenadiary.jp

 

 

 相手の体にいま何が起こっているのか

 

相手に触れる前からセラピストの全ての行動に対して

相手の体は無意識に反応を起こしている。

 

そしてセラピストの手を通して

より多くの情報の受け渡しが始まる。

 

セラピストとして相手の反応を阻害するのではなく

相手の体が発する声をしっかり感じられるセラピストでありたい。

 

さて今日の勉強会ではどんな学びがあるでしょうか。

 

そして4月に久しぶりに東京で二日間修行できるようになったので

自分自身の体がどこまで進化できるか楽しみです。

 

今日も最後までありがとうございました。

 

 

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言語聴覚療法ランキング


 
今年も全国で
言語聴覚士のためのSTセミナーを今年も開催予定です。
5年目の今年はどのような内容になるでしょう
 
(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルス
 
過去開催したセミナー
・STセミナー(呼吸発声編、摂食嚥下編、セラピストの体作り、頭蓋)
社会福祉法人の職員むけセミナー(摂食嚥下、失語症
・訪問STについて
・疾病予防について
・自律神経の見える化の意義
・自律神経調整法について
パーキンソン病と摂食嚥下障害