~口腔機能の探求~ 言語聴覚士 奥住啓祐

20歳で口蓋化構音が見つかり試行錯誤しながら克服。口腔外からの舌調整法やS-R touchを通して口腔顔面の持つ可能性を探求してます。 特技は瞬間発音調整、楽器演奏時の舌の動きの瞬間調整。

私のボディイメージ

言語聴覚士の奥住啓祐です。

先日は動作分析の研修会に参加してきました。

 

今回、分析する動作は「歩行」

 

まずは歩いている姿をみて自分なりに分析してみることに。

 

この時点で結構苦戦しました。

 

何に苦戦したかというと

「捉えた現象を文字にする」ということ。

 

視覚、聴覚から入ってきた情報を

細かく要素に分け、どこは出来て、何が難しいのかを把握し

その場で文字にしていきます。

 

摂食嚥下障害に置き換えると

先行期、口腔期、咽頭期、食道期の

それぞれどの要素に問題があるのかなど瞬時に考えていくと思いますが、

 

今回は歩行

摂食嚥下障害のように効率良く評価するのは難しいので

安静時、歩行時の筋骨格の特徴や歩行時の音などを頑張って記録

(何往復も歩いて頂き助かりました)

そして全身の触診や質問していきながら原因を分析していきます。

 

評価の際の、目の使いわけ、環境と体の関係など

多くの学びがあったのですが

今回改めて大事だなと思ったのは

 

「自分自身の体の状態を定期的に知る」

ということ。

 

私自身、今回歩行を評価して頂き

右下肢がぶん回しの様な歩行をしており

 

評価をしていくと肩甲帯の不安定さと肝臓が影響してそうとの仮説がたち

実際に介入してもらいました。

 

すると、みごとに呼吸がしやすくなり

歩行時のぶん回しはなくなりました。

 

介入前は右下肢の方が長く感じていましたが

介入後は誤っていたボディイメージも改善。

 

結果として私自身が相手の方にアプローチを行うときの

下半身の安定性が良くなり

手の余計な緊張がより抜けたのを体験できました。

 

STセミナー受講生が

セミナー受講以前に苦労していたことの多くに

「頸部周囲の硬い筋緊張の調整が難しい」ことがあります。

 

頸部に直接ストレッチをかけるという

アプローチする場所の問題だけでなく

 

頸部の筋緊張を調整する際、

セラピスト自身の手に過剰な力が入っていると

相手の頸部の筋緊張を緩めるどころか、

過剰に緊張が入ってしまうことがあるため注意が必要です。

 

 

私自信

自分の体をしっかり整え、

その際の体の変化を

自分自身でしっかり感じ取れるように

感覚を研ぎ澄ましていきたい。

 

 

 

 

 

 

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言語聴覚療法ランキング

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今年も全国で
言語聴覚士のためのSTセミナーを今年も開催予定です。
5年目の今年はどのような内容になるでしょう

 


 
(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルス
 
過去開催したセミナー
・STセミナー(呼吸発声編、摂食嚥下編、セラピストの体作り、頭蓋)
社会福祉法人の職員むけセミナー(摂食嚥下、失語症
・訪問STについて
・疾病予防について
・自律神経の見える化の意義
・自律神経調整法について
パーキンソン病と摂食嚥下障害