~口腔機能の探求~ 言語聴覚士 奥住啓祐

20歳で口蓋化構音が見つかり試行錯誤しながら克服。口腔外からの舌調整法やS-R touchを通して口腔顔面の持つ可能性を探求してます。 特技は瞬間発音調整、楽器演奏時の舌の動きの瞬間調整。

(報告)STセミナーin 福岡 開催

今年も福岡県で言語聴覚士のためのSTセミナーを開催いたしました!

 

STセミナーを始めた頃はほとんどなかったセミナーも

ここ数年でST対象の筋骨格や徒手療法の研修が増えてきましたね♫

(STさんが学ぶ機会が増えるのは嬉しいです)

 

5年前に考えていた

「もっとSTさんが筋骨格のことを学べる機会が増えたら良いのに」

という願いは叶ったので、

 

私はこれから自分がやりたいテーマをどんどん追求していくことにしました。

 

私自身、ずっとテーマにしたいと思ってた、

よりレベルが高い内容に今年からチャレンジします!

 

全力で二日間取り組んだ結果、

最高に楽しく、皆さんの進化を体感した二日間となりました。

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今回は福岡、熊本、長崎、広島と様々な県から受講申込みがあり、

久しぶりに受講者全員がSTさん♫

(PTさんや歯科衛生士さんが受講されることもあるんです)

 

しかも今回は10年目以下の若いセラピストさんが多かったですね。

 

STセミナーも今年で5年目を迎え、

今回から内容を大きく変えました。

(かなり難易度が上がってますが、その分終わったあとの成長度も格段に高いです)

 

以前から症例をみたいという要望があったため、

私自身が維持期でのリハビリで関わっている利用者さんの

(発症からけっこうな年数が経過している方も)

介入による明らかな変化を写真で提示させて頂きました。

 

初日の午前中、基本となる評価、介入の考え方について講義を行い、

 

また実技では

去年までは安静時におけるセラピスト主体の手技を中心にお伝えしていましたが、

 

今回からは「刺激に対する反応」をテーマに

動的な場面で相手の反応を引き出していく難易度の高い実技を

多く練習しましたね!

(難しい内容なのに、ほんと私の予想を上回る成長スピードに驚きの連続でした)

 

おそらくセラピストとして10年、20年かけて獲得していくタッチの入り口に

この二日間で立てたと思います。

 

この二日間を体感した1年後と

体感していない1年後では大きく差が開いているでしょう。

 

たとえば胸郭に対するアプローチ

一見、単に呼吸介助を行う様に胸郭に対してアプローチを行っているようでも

セラピストの刺激に対する相手の反応を捉えながら介入できると、

その瞬間「今、呼吸が楽になった」と受け手がしっかり実感されていました。

 

また、風邪が治っても声のかすれが残っていた方は

胸郭の誘導方向によって

声のかすれが強くなったり、声がクリアになるのを体感できましたね。

 

2週間前に理学療法士の方向けに「刺激に対する反応」というテーマで

タッチの質向上の勉強会を行いましたが、

その時に体感してもらった座位や立位からの上肢の促通を

今回も皆さんに体感してもらいました♫

(PTさんからも臨床での嬉しい変化の声が届いています♫)

 

おもしろいことに

そのアプローチを体感する前は、相手に触れると

硬い手の印象が相手に伝わっていた方が、

5分程度の立位バランスに対する介入後は

相手に触れた瞬間に、

柔らかく相手がリラックスできるタッチになっていました。

(触れられた方が1番びっくりしてましたね)

 

セラピストの体が変わったら

相手の反応がここまで違うのかってのを皆さん体感できましたね。

 

セミナー2日目になると益々、手の感覚がよくなり

頭頸部の回旋運動の練習を行っても

 

実技を受けているセラピストさんは

自分が相手から頭を動かされているという感覚はなくなり

お互いが一緒に動いている、

 

もしくはセラピストの手が動くよりも先に

自分の頭が勝手に動いていくという感覚まで到達できた方もいました。

 

この内容をやってほんとに良かったと思うし、

なにより私自身が、皆さんが別人のように進化していくのを感じ

最高に楽しかったです!

 

さらにセミナーが終わった翌日から皆さん臨床がスタートしていますが

さっそく嬉しい変化をどんどん報告してくれてます。

 

20分や40分の介入の中で

丁寧に評価⇒介入⇒再評価を行い

その時間の中でも嗄声が減った方、

舌の動きが良くなった方、

口が開かなかった方が開くようになった方

ちゃんと患者さんの変化が分かるようになった方など

(反対にこれは難しかったという声も大歓迎です!)

 

この様な報告を聞いていると

改めて今回の評価、介入の基本となる考え方の講義、「刺激に対する反応」というテーマでの実技を行って良かったと実感しました。

 

皆さんの成長スピードと

どんどん学びたいという意欲を感じ、

来月からフォローアップ研修を行うことに決定!

 

どんどん自分の体をレベルアップさせていき、

一緒に成長していきましょう。

 

 

言語聴覚士 

奥住 啓祐

 

 

 

 

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○紹介

私も訪問やデイサービスでの初期評価時に活用させて頂いている

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言語聴覚療法ランキング


 
今年も全国で
言語聴覚士のためのSTセミナーを今年も開催予定です。

各会場の申込み受付はLINE@登録者から優先的に受け付けを行います。
 
(STセミナー予定)
5月20日、21日   福岡県     終了

7月1日、2日    大阪      今週末より受け付け開始
8月19日、20日   場所検討中

9月2日、3日    愛知県     残り8名

9月30日、10月1日 札幌(未確定) 受付準備中

10月14日、15日  仙台(未確定) 受付準備中

1月27日、28日  沖縄(未確定)  受付準備中
  

詳細は下記の記事をご参照ください。

st-keisuke.hatenadiary.jp


(ST受講者の声 13年目 言語聴覚士)
私自身、疲れてくるとむせたり、飲み込みにくく舌骨上筋群の硬さが辛かったのですが、2日間のセミナーが終わる頃には、硬かった緊張も緩み、楽になりました。
臨床では以前から、〇〇が出来ないから〇〇の訓練をすることに疑問を感じていました。セミナーを受け、少しは胸から上だけでなく、体全体を見れるようになったのでは。体の事に関心がもてたのでは?PT.OTとも話ができるかな。
また効果が短時間で出たことは驚きました。人数もちょうど良く、先生が丁寧にまわって教えてくれたこと、先生のスピリチュアル的な話が聞けたことも良かったです。
 
(6年目 言語聴覚士
セミナー受講前は筋を触ることに抵抗があった。PTさんと患者さんについて議論する自信がなかった。身体と声、嚥下の分析ができないことなど困っていた。
今回、まず「考え方」の練習をいっぱい出来たことで、評価していく視点が明確になった。また効果を”自分の体”で実感出来たことは期待以上でした。
 
[ 9年目ST]
構音障害のある方に対して、教科書的な訓練を行っていましたが、良くなりきらない方が多く、あまり手応えを感じにくい状態でした。
今回のセミナーは自身の考え方ががらりとかわる内容でした。すぐにでも臨床に試したい内容で明日からの仕事が楽しみになりました。
自分自身の声や姿勢が変わった事、自身の腹部を意識できた事、もっと体の動きや変化に意識を向けなければならないこと、視点が変われば様々なアプローチがあることなどの事を実感できました。
 
奥住啓祐
言語聴覚士 メンタルヘルス
 
過去開催したセミナー
言語聴覚士のためのSTセミナー(呼吸発声編、摂食嚥下編、セラピストの体作り、頭蓋)
社会福祉法人の職員むけ研修(摂食嚥下、失語症
・デイサービスの職員向け研修 (サービスの質向上のためには)

訪問看護ステーションの職員向け研修(摂食嚥下障害)
・訪問STについて
・疾病予防について
・自律神経の見える化の意義
・自律神経調整法について
パーキンソン病と摂食嚥下障害

・PTさん向けセミナー「刺激に対する反応」~タッチの質向上~