口腔機能の発達不全を自分の事として考えてみる。
あっという間に2月になりましたが、
先月末は2回目となるSkype講義をさせて頂きました。
今回もとっても楽しくあっという間の2時間半でしたね♪
参加して頂いたのは歯科医師の先生、歯科衛生士、助産師、言語聴覚士、理学療法士さんなど30人くらいの専門職の方(^^♪
テーマは
「食べること、話すこと 舌への影響、舌からの影響」
~楽に、自由に、効率よく~
健常者と言われる方であっても、
「獲得する口腔機能」には、ばらつきがある事が様々な研究からわかっています。
特に最近、赤ちゃんや子どもさんの口腔機能の発達不全が問題視される中、
既に大人になっている私たちの口腔機能は、問題なく発達できているのでしょうか。
まず今回は、口腔の発達の問題を自分事として考えていけるように、
発音する時の舌の効率性を皆さんで評価していきました。
実際に、発音する際の舌の動きの効率性を評価していくと、
非効率な舌の使い方をされている事に多くの方が気付かれます。
まずリラックスしている時はどうか?
そして開口時の効率性、母音、持続発声、子音
またバランス戦略時の評価、分析をしていくと、
自分の話すときの特徴が見えてきます。
実際に食べること、話すことの実践研修を行っていくと、
その場で非効率な舌の使い方は改善されていきます。
実際の舌への介入方法は、居酒屋さんで出来るくらいシンプルですが、
評価や分析していく力はずっと磨き続けていく必要があります。
コツコツ継続していくと確実に成長していき、
去年のSTセミナーから継続して学びに来てくれてるSTさんは、
ほんとに「半年前と比較しても別人のような臨床になった」と話してくれています。
さて、口腔器官への介入を受けた方の中には、
健常者であっても嚥下や発音に関して、
長年いろんな悩みを抱えていた方もいらっしゃいます。
たとえば、
呂律がまわりにくく、舌が邪魔だと思っていた方や、
話していると声が嗄れてしまうという方、
ムセてしまうという方、
そんな悩みが、その場で一瞬で変化することもあります。
もちろん変化する部分、変化がみられない部分とあるのですが、
そこから、さらに原因分析していく。
常に刺激に対する反応を捉えていきながら、
評価-介入-再評価を繰返していく。
去年の研修テーマは「刺激に対する反応を捉える」でしたが、
今年は「専門性を高める」というテーマを加えて、
嚥下、発音などの際の口腔器官を皆さんと一緒に考えていきます。
まずは4月に東京に行くことになりましたので、
東京から始めていきます。
熱い想いを持つ方々とお会いできるのを楽しみにしております。
奥住啓祐
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