~口腔機能の探求~ 言語聴覚士 奥住啓祐

20歳で口蓋化構音が見つかり試行錯誤しながら克服。口腔外からの舌調整法やS-R touchを通して口腔顔面の持つ可能性を探求してます。 特技は瞬間発音調整、楽器演奏時の舌の動きの瞬間調整。

発音のしやすさが一瞬で変わる事を体感する。

雪も降り、とても寒い日が続きますね。

 

そんな寒さに負けず、今年の1月から5月までケアマネさんの研修が殆ど毎週あるため、私も多くの方と勉強させて頂いてます。


先日からはグループワークも始まり、だんだん楽しくなってきました♪

 

毎回グループメンバーは変わるのかな?と思っていたら、

なんと今回のグループメンバーは5月まで変わらない!

 

しかも日ごろSTさんとあまり関わっていない方ばかり♪

 

それなら皆で楽しく勉強しましょう!

 

ということで!

 

お昼休憩の時にグループメンバーで瞬間発音調整会を行いました。

 

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その名の通り、

話すときの構音器官の効率性(動きの質)を評価しつつ、

 

その場で介入していき、

瞬間的にどんどん話しやすくなってもらいます

 

10分トイレ休憩の時間くらいで出来ちゃうくらい早いです。

 

まずは発音する際の効率性を評価していくのですが、

 

例えば、日本語の5つの母音

「あ、い、う、え、お」

 
実はこれだけでも人によって、

発音の効率性に大きくバラツキがでます

  

同じ音を発音する時でも、

その音を発音する時の仕方、戦略が微妙に違うんです。

 

 

ちょっと余談ですが、

日本語の場合は「子音+母音」という事が特徴の1つになります。

もし「う」の音を発音する時にとても非効率な舌の使い方をしていた場合、

「く」や「る」などの「う」が子音につく音を発音する音の効率性も見ていくと、

分析が楽しくなります♪

 

 

さて、特に病気などされていない方であっても、

 

実際に舌の動きが非効率なだけでなく、

自分の声が嫌い、

呂律がまわりにくく話しにくい、

発音の際に声がかすれる、

など困っている方は意外と多くいらっしゃいます。

 

また大人だけでなく、赤ちゃんや子どもさんにもお口の問題ってたくさんあって、

小さい時のお口の問題って、そこから色んな面にも波及します。

 例えば赤ちゃんや子どもの時の舌の問題は、その後の歯並びにも大きく影響するそうです。

  

 

今回は日常生活で実際に自分の声に関して悩みを抱えている方瞬間発音調整を行いました。

 

 

なんと素晴らしいことに、

日ごろのトレーニングとして、あいうべ体操をされているそうですが、


評価していくとリラックスしている時でも舌、舌骨上筋群の緊張は高く
舌の挙上も提舌もかなり頑張ってされていました。

 

舌を上顎に設置した状態で開口しようとしても上下の歯が全く離れない状態。

これって舌の上顎への設置を頑張って行っている方に多い印象です。

 

そういえば、最近お会いした歯科の先生方の中でMFT(口腔筋機能療法)をご自分でされている方も多くいらっしゃいましたが、

 

実際に舌の動きを評価してみると、

 

口腔器官が努力的な動きとなっている場合が多いなと感じています。

 

 

あいうべ体操MFTも個人的には素晴らしい取り組みだと考えています。

多くの方がトレーニングとして取り組まれているからこそ、

特にもともと口腔器官の動きの非効率性がある方の場合は、

しっかりと動きの質を評価して練習していく必要があると思います。

 

皆さんの舌や口唇は「楽に、自由に、効率よく」動けていますか?

意外と自分の事って分からないものですが、

 

出来ている、出来ていないではなく、

しっかりと動きの質を見ていきたいですね♪

 

私自身が口蓋化構音で大変な発音の矯正を行ってきた経緯がある分、

不必要な努力はしないでいいように、

その方らしさが発揮できる所で頑張ってもらえるようと考えた結果、

口腔外からの舌の調整法を始めとする今の介入スタイルができました。

 

 

 

さてまた脱線しちゃいましたが、実際の介入では

 

モデルの方に椅子に座って頂いた状態で、

一切痛みなく、瞬間的に各タスク時における舌の効率性を高めていきます

 

日常生活において、呂律がまわりにくいと感じているほど、

驚くような不思議体験ができます♪

 

主に口腔外からの舌の調整法をフル活用し、

10分ほどの介入でしたが、


舌は楽に口腔外へ出せるようになり、
舌を上顎へ設置した状態で指1.5本分くらい開口可能に。

 

また母音発話時の努力性は殆どなくなりました


気付いたらほうれい線も減っていましたね♪

 

舌の問題を含め、

食べること、話すことに関する悩みって、QOLを下げる要因にもなる問題なのですが、

 

何歳であっても意外と簡単に解決する場合も多いです。

 

 

これから5月まで、グループメンバー皆さんの口腔機能を高めていきながら、

言語聴覚士のこと、食べること、話すことについて共有していきたいと思います。

 

今回もかなり盛り上がりまして、
何度も「STってすごーい!」という言葉を頂きました♪

 

こうやって将来地域で活躍されるケアマネさん方に、

言語聴覚士の事を知って頂けると嬉しいです。

 

 

また、この様に動きの質を評価し、効果的な介入が出来る専門家が増え、

 

病気の有無に関わらず、赤ちゃんから高齢者まで、

食べにくい、呂律がまわりにくい、声がかすれる、ガラガラ声など、

食べること、話すことに関して困っている方が生きやすくなるよう

 

全国飛びまわりながら、

困っている方のサポートや講師活動を通して、貢献していきます。

 

 奥住啓祐

 

 

こちらの記事もおススメ♪

st-keisuke.hatenadiary.jp

 

 

追記:

構音障害の勉強のために昔購入した本が行方不明で再度購入することに。

これも分かりやすくて好きな本です♪

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