技術研修のマニアックな難しさ、楽しさ
東京での3日間の研修を終えて福岡へ戻ってきました。
今回は助産師さんむけのS-Rtouchの研修を一日、STセミナーを2日間行いました。
受講して頂いた言語聴覚士、助産師の皆さんありがとうございました。
皆さんのタッチがみるみる変化していくので、それに合わせて実技の内容もマニアックでハイレベルな内容が出来ましたね。
特にSTセミナーは今までで一番マニアックでした。
今回のテーマは「臨床力」
私が教えたいのはテクニックではありません。
極端な話、S-Rタッチを教えたいのではありません。
1人で困っているクライアントさんを前にした時に、目標に向かって一歩ずつ前に進むために必要なことを実践を通して習得する。
私の全ての研修で「刺激に対する反応」を捉えるという事を大切にしています。
例えば今回、口蓋粘膜から感覚情報がきちんと入力されるように口腔外からアプローチするという実技を行いました。
受講者1人1人にまず体験してもらうのですが、
介入を始めて10秒かからずに、
上顎に触れた際の違和感、くすぐったい感覚、嘔吐しそうな感じが消えていき、中には呼吸まで変化する方も。
そんな中、次の受講生に同じようにデモを行うためタッチした瞬間、
「あれ?この反応はおかしい」
その時は上手く言葉に出来ないレベルの違和感。
間違いなく見ただけでは分からない、触れた時の僅かな反応の違い。
「このまま続けたら逆に悪くなる」
こういうイレギュラーな反応が返ってきたときは個人的に楽しくて燃えるんです。
こういう発見から新しい手技が産まれる事が多いのです。
一旦触れるのをやめて
触れた瞬間に返ってきたその反応から、その背景を分析し、他の受講者とは違う場所にタッチ。
他の受講者へ行ったこととは違いますが、結果的に上顎粘膜の感覚は良くなる。
だけでなく
表情筋の緊張が変わり、
舌が自然と上顎方向へ挙上し始める。
相手のノンバーバルな反応を丁寧にキャッチできるようになると、「これは普通の反応じゃない、おかしい」というのが分かってきます。
だから研修中の実技練習においても人によって、同じ目的でも介入方法は必然的に変わることがあります。
例えば同じように「発音しにくい」という悩みに対して「A」という介入をしたら大丈夫。
これはセラピストにとって簡単。
発音しにくい方には「A」という方法が有効という事は、おそらく同じような悩みを抱えている多くの方に効果があるのだろうと思う。
だとしても、その方法を実践する際にほんとに良い反応が出ているのか常に評価しないといけないと今回の受講者から改めて教えて頂きました。
受講者のお悩みに合わせて評価、介入、再評価を実践していくと、
受講前に悩んでいた「話はじめの吃るような症状」も気付いたらなくなって、研修2日目もしっかり維持できていましたね♪
「臨床力」
私が関わるいろんな事業の兼ね合いで
東京で僕が主催してSTセミナーを行うのは今回で最後だと思います。
今回出会ったSTさん
会ったことはないけど熱いメッセージをくれるSTさん
などなど
STセミナー以外でも全国飛びまわっているので、
今後も一緒に「臨床力」を磨いていきましょう!
奥住啓祐
☆STセミナーの申し込み方法については以下の記事に記載しています。
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